「初めて国内線の飛行機に乗ろうと思うんだけど、飛行機の乗り方がわからなくて困ってるの…。教えてほしい!」
電車やバスと違って、飛行機に乗ることは複雑でわからないことばかりですよね。
上記の疑問を全て解消します。
当ページでは、国内線の飛行機を初めて乗る人に向けて、全手順をわかりやすくご紹介します。
国内線の飛行機の乗り方全10手順
- 飛行機のチケットを予約
- 空港へ行く
- 搭乗手続きをする
- 荷物を預ける(預けたい場合のみ)
- 保安検査場で検査を受ける
- 搭乗口へ行く
- 飛行機に搭乗する
- 飛行機着陸後はアナウンスに従って降りる
- 預けた荷物を受け取る(預けた場合のみ)
- 空港から街へ出る
それぞれコツとポイントをご紹介しながら詳しく解説します。
手順①:飛行機のチケットを予約(航空券予約)
- 予約は前日までに済ませる
- 安く予約するなら比較サイトを活用
- 宿とセット予約で割安になることも
飛行機に乗るには、事前にチケット(航空券)の購入が必要です。
空席があれば当日に空港でも予約・購入できます。
しかし、事前に予約するよりも料金が高くなることがほとんどです。
そのため、値段的なメリットだけではなく、確実に空席を確保するためにも、数日前までに予約しましょう。
スマホやパソコンで予約できます。
予約前に利用する航空会社の会員になっておこう
ANA・JAL・ソラシドエアなど、利用する航空会社によってマイルが貯まる「マイレージプログラム」が用意されています。
一言で言うと、航空会社の会員制度です。
事前に会員登録が必要ですが、飛行機に乗った飛行距離に応じて「マイル」が貯まり、一定数貯めると飛行機が無料で乗れます。
会員になっておくとマイルが貯まるだけではなく、予約や各種手続きがスムーズになるので、航空券予約前に会員登録しておきましょう。
安く予約したい場合は比較サイトで調べてみよう
例えば、東京から沖縄までの往復航空券を予約したいとします。
その際、航空会社ごとに料金を一括比較できる比較サイト「スカイスキャナー」で調べてみてください。
すると、各航空会社ごとに料金が一括で比較でき、最安値を発見できます。
航空券と宿をセットで予約するとお得になることも
航空券だけで予約するよりも、宿とセットで予約することで安くなることがあります。
割引クーポンを配布しているタイミングが噛み合えば、さらに安くなります。
予約サイトや航空会社で航空券+宿のプランが用意されているので、ぜひ確認してみてください。
航空券+宿プラン:楽天トラベル|じゃらんパック|ANA|JAL
座席指定をしておこう
航空券の予約中または予約後に、座席を指定できます。
なるべく早く座席指定を行っておくのがおすすめです。
なぜなら、出発日が近づくにつれて、人気のある座席から埋まってしまうからです。
「飛行機の窓から空の景色を眺めて楽しみたい!」と思っていても、窓側の座席が埋まっていたら無念ですよね。
WEBやアプリから簡単に座席指定できるので、お忘れなく。
予約後はチケットを発行しておこう
座席指定をしたら、航空券を発行しておきましょう。
- QRコードを印刷
- Eチケットをスマホに保存
などでできます。
当日、空港での発行も可能ですが、事前にやっておくと慌てずに済みます。
荷物を整理しよう
機内持ち込みできるもの・できないもの、預けることができるもの・できないものがあります。
そのため、出発前の荷造りの際に、各航空会社のルールを確認し、荷物の整理をしておきましょう。
持ち込み・預け入れができない荷物があると、空港で処分または自宅に配送することになるので、要注意です。
手順②:空港へ行く(旅行当日)
- 空港到着は出発時間の60分前までを目安に
- 機内持ち込み用と預け入れ用を分けておく
- 忘れ物がないかチェック!
飛行機出発時刻の20分前までに、保安検査場を通過しなければいけないルールがあります。(一部航空会社では25分前)
新幹線や電車のように、5分前に駅に着けばギリギリ間に合うという感覚でいると、当日飛行機に乗れません。
そのため、空港に到着する時間は下記を目安にしてください。
- 荷物を預ける場合:出発時刻の60〜90分前まで空港着
- 荷物を預けない場合:出発時刻の40〜60分前まで空港着
「そんな前に行かなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが、理由が2つあります。
1つ目は、公共交通機関の遅延や渋滞よって思った以上に空港まで時間がかかること。
2つ目は、当日空港が混んでいると手続きに時間がかかり、出発時刻に間に合わなくなる可能性があること。
そのため、荷物を預ける場合は、出発時間の60〜90分前までに。
荷物を預けない場合も、出発時刻の40〜60分前までに空港に到着できるように、時間に余裕を持って行動しましょう。
手順③:搭乗手続きをする(チェックイン)
- チェックイン機やアプリでチェックインが便利
事前に座席指定をし、QRコードを印刷またはEチケットをスマホに保存している(アプリなど)場合は、空港でのチェックイン手続きやチケットの発券は不要です。
もし何もしていない場合、予約した航空会社のチェックインカウンターまたはチェックイン機で手続きします。
予約後に航空会社から送られてくるメールに添付・記載されているQRコードや確認番号を使うので、事前にスマホ等でスクショしておくとスムーズです。
なお、荷物を預ける場合は、搭乗する航空会社のチェックインカウンターで手続きしてください。
手順④:荷物を預ける(預けたい場合のみ)
- 重量オーバーしていると追加料金がかかる
搭乗する航空会社のチェックインカウンターで手荷物を預けます。
有人カウンターで預ける場合
チェックインカウンターにいるスタッフに、チケット情報を提示して手続きしてもらいます。
手続きは、スタッフの指示に従って行います。
無人カウンターで預ける場合
空港によっては、自動で荷物を預ける機械を導入し、無人カウンターを利用できるようになっています。
無人カウンターで預ける場合は、タッチパネルの指示に従いながら、荷物を機械に乗せて行います。
操作がわからない場合は、スタッフが親切に教えてくれるので安心して利用できます。
飛行機には、預けることができないもの、預けなければいけないもの、身に着けていれば持ち込み可能なものなどのルールがあります。
預け入れ荷物の条件に要注意
航空会社によって無料で預けることができる荷物の大きさや個数、重さなどの条件が異なります。
もし、預け入れができない荷物でも機内持ち込みが可能なことがありますが、事前に確認しておきましょう。
手順⑤:保安検査場で検査を受ける(セキュリティチェック)
出発時刻20分前までに、保安検査場にて機内に持ち込む荷物の検査を受けます。(FDAは15分前・LCCは25~30分前まで)
カバン、身につけている金属類(時計やベルトなど)、PC・タブレットなどの電子機器類を検査用のトレイに乗せます。
その際、PC・タブレットなどの電子機器類や飲み物が入っているペットボトルなどは、カバンから取り出してトレイに乗せる必要があります。
出発時刻の20分前までに保安検査場を通過しなければいけません。
1分でも遅れると通してもらず、飛行機にも乗れないので、ご注意ください。
手順⑥:搭乗口へ行く
保安検査場で手荷物検査を終え、荷物を整理したら、出発時刻10分前までに搭乗口へ向かいます。(スカイマークは15分前、LCCは20~25分前)
向かうべき搭乗口は搭乗券(保安検査場で出てくる紙)に記載されており、搭乗口が記されたサインボードが出ているので迷わずに行けます。
また、空港の案内掲示板にも表示されていますし、空港スタッフに聞いても教えてくれるので安心です。
搭乗前にトイレに行っておこう
飛行機内のトイレは狭いだけでなく、天候状況が悪く揺れなどがあるとシートベルトサインが消えず、好きなタイミングでトイレに行けません。
そのため、飛行機に搭乗する前に行っておくと安心です。
手順⑦:飛行機に搭乗する
出発時刻10~15分前に飛行機への搭乗開始の案内があります。
案内後、航空会社が指定する順番に機内に搭乗します。
搭乗する順番の一例です。(ANAの場合)
- 小さな子供・赤ちゃんを連れている人、妊娠中の人、車椅子などお手伝いが必要な人
- プレミアムクラス利用者、ダイヤモンド会員、SFC会員、スターアライアンスゴールド会員
- 後方座席の人
- すべての人
搭乗時は、チェックイン機や保安検査場でかざした紙またはQRコードと同じものをかざして搭乗します。
搭乗後、離陸まではシートベルトの閉め方などCAさんやビデオで案内があります。
離陸後は、機内のベルト着用サインが消えるまで座席を離れることができません。
ベルト着用サインが消えるのは、機体が高度を保ち、水平飛行に入ってからです。
天候状況などによって異なりますが、離陸してから20分くらいでベルト着用サインが消えます。
機内食などのサービス
ベルト着用サインが消えた後、ANAやJALなどは機内食や飲み物のサービスがあります。
ピーチやジェットスターなどのLCCは有料です。(機内で注文可能)
機内での快適な過ごし方
飛行機内が苦痛に感じる人が少なくありません。
苦痛に感じる代表例は3つ。
- とにかく暇
- ノイズ音が気になる
- 乗り物酔い
1時間程度なら空からの景色を見たり、ボーッと過ごしていれば耐えられますが、1時間を超えるフライトは苦痛になってきます。
そのため、本やYouTubeなどの動画をオフラインで視聴できるように備えておくといいでしょう。(ネットが使えないため)
また、飛行している間は、大きなノイズ音が鳴りっぱなしです。
ノイズ音が苦手な場合は、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンまたはヘッドホンがあると重宝します。
乗り物酔いする場合は、搭乗前に酔い止め薬を飲んでおきましょう。
機内持ち物の選び方とパッキングのコツは別の記事で解説します。
手順⑧:飛行機が着陸後はアナウンスに従って降りる
飛行機着陸後は、機内アナウンスの指示に従って機内から出ます。
出る際は、機内通路の混雑を避けるため、前の座席からです。
多くの場合、機内から出ると空港施設内に入れますが、空港や飛行機によっては、バスに乗って空港施設内まで行くケースもあります。
手順⑨:預けた荷物を受け取る(預けた場合のみ)
荷物の預け入れをしていない場合は、そのまま空港の外へ出て、電車やバス、タクシーなどで目的に向かいましょう。
荷物の預け入れをしている場合は、荷物受取所へ向かい荷物が出てくるまで待機します。
荷物受取所には、乗っていた飛行機の便名が表示された案内板があり、案内板に表示されているベルトコンベアの番号に従って荷物が出てくるまで待ちます。
ベルトコンベアが動いて自分の荷物が出てきたら、荷物預け入れ時にもらった預け証と荷物の預け証の番号が一致しているかを確認してから自分で取ります。
意外と自分のスーツケースやカバンと似たものがあるため、要注意です。(お土産なども)
手順⑩:空港から街へ出る
空港から街へ出るには、公共交通機関やタクシーまたはレンタカーなどを利用します。
安く移動するには、バス・電車がおすすめです。
観光でレンタカーを利用する場合は、空港でレンタカーを借りると便利です。
国内線に乗った際の失敗談とアドバイス
初めて飛行機に乗る際に「失敗したらどうしよう…」と不安になることもあると思います。
実際に、飛行機に乗った失敗談を集めたので、目を通しておくと勉強になります。
予約時の失敗
時間帯選び
少しでも移動費を安くしたかったため、ジェットスターで朝一の飛行機を予約。
始発電車に乗って空港に向かったら、線路に人が立ち入って緊急停止。
スケジュールをかなりギリギリで組んでいたため、飛行機に間に合わなかったです。
1円でも安くしたい節約を考えるのは大事ですが、時間に余裕を持って行動することの大事さを学びました。
飛行機は待ってくれないので、少なくとも1時間は余裕を見ることですね。
座席選び
周りに人がいないことを望み、3列席の真ん中を予約で取りました。
当日、飛行機に乗ってみると私の両隣がカップルで、私を挟んで会話をする始末。
羽田から宮崎までずっと話しており、地獄絵図でした。
「いや、隣になれる座席あったでしょ…」と思ったのですが、それからは3列席の真ん中を取ることは無くなりました。
ちなみに、後で知ったことですが、CAさんに言えば席を変わってもいいみたいだったので、カップルに提案すればよかったです。
JALで大阪の伊丹空港から東北の空港に行った際に、飛行機が小型だったんですが、何も気にせずに窓側の席を予約して乗り込みました。
席に着いてから気づきましたが、自分の体が人より大柄で185cmあるので、窓側の天井は特に低くて頭を上げて座るとスレスレになりめっちゃ狭かったです。
少し窓側に寄ると当たってしまうのでしんどかったです。
大柄の人は通路側を予約しましょう。それ以来、窓側に座った事はありません。
席予約の際、私、妻、子供の席をバラバラで予約してしまった。
当日空港に行くまで気づかず、搭乗前に判明。
しかも子供が先にチェックインしているという最悪な状況。
添乗員に説明し子供を連れ戻してもらい席の変更をして一安心、搭乗する際は同乗者と一緒の方がよいです。
座席は何度も何度も確認されることをおすすめします。あと自分以外の人にも確認してもらって下さい。
チェックイン時の失敗
搭乗時間ギリギリに空港に到着してしまったため、荷物を預ける事が出来ず、そのまま荷物を足元に置いた状態で飛行機に乗ることとなりました。
荷物が大きくスペース的に迷惑をかけた事に加え、荷物の中にキムチが入っていたことで匂いが強く、周りのお客様に迷惑をおかけしてしまいました。
飛行機に持ち込む荷物は、大きさはもちろん匂いのしないものにした方が良いです。
搭乗締め切り時刻ギリギリに保安検査場を通過して、なんとか無事に搭乗できて、しかも窓側の席が割り当てられて喜んでいた。
離陸後、尿意を催してしまったのだが、通路側に座っていた乗客が2人とも完全に爆睡してしまっていて全く起きてくれない。結局、機内でトイレには行けず、着陸までの2時間近くをただ尿意と戦うだけになってしまった。
チェックインと保安検査場通過は時間的余裕をもって行うこと。
そして、搭乗前には必ずトイレを済ませておくこと。
機内にトイレがあっても、自分の好きなタイミングで使えるとは限らないので。
保安検査場での失敗
保安検査場で荷物の中身を調べられた時ですが、夏の暑い時期に外を歩かねばならないので首筋を冷やす液体のスプレーを入れておいたところ、女性の検査官がそのスプレーを取り上げて「これは没収です」と言うのです。
理由を聞いたら「これをCAや搭乗員の目や顔にかけたら十分武器として使えるから」ということでした。
お金を払って買った物なのに代償もなく取り上げられることに腹が立ち、「そんなの理由にならないでしょ!」と大声を出したらガタイのいい男の係員が3人くらい来て取り囲まれ事情聴取されました。
スプレーは取り上げられるから持って行っちゃだめです。
保安検査でカバンを機械に通したら、犯罪者(危険人物)扱いされて搭乗を拒否されました。
カバンにハサミが入っていることを忘れていただけなのに…。
水筒を運ぶだけでも検査に時間が取られるので、荷物整理する際はかなりの確認が必要です。
検査でギリギリセーフだったことがあるので慎重になるべきです。
機内での失敗
機内食とドリンク
初めての飛行機をANAで乗ったとき、あまりに緊張していて、しかもCAさんが美人すぎて機内で運んでくるドリンクをいりませんと言ってしまった。
しかし、有料ではなかったことを後で知り、飲み物を飲んで落ち着けば良かったと今でも悔やんでしまう。
機内トイレ
高校の修学旅行で九州から羽田空港へと帰る途中、機内のトイレに行ったのですが、用を足した後、水を流すボタンがどれか分からず、間違ってスタッフを呼ぶボタンを押してしまいました。
その後、すぐに水を流すボタンを見つけ、流し終え、すぐにトイレから出て何事も無かったかのように座席に戻る私。
すぐに客室乗務員の方がトイレをチェックする様子が見えて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
機内のトイレに行ったら、用を足す前に、水を流すボタンが何処にあるかちゃんとチェックしましょう。
着陸後の失敗
友人と北海道へ遊びに行った時、飛行機から降りて預け入れ荷物を受け取ったあと、トイレに立ち寄り空港を後にしました。
空港から出ると友人がスマホをトイレに忘れたことに気づき「iphoneを探す」機能で探したところ、トイレに忘れたかもとのことだったのでトイレに戻ろうと係の方にお伝えしたところ「1度保安検査場を出たらもう入れない」と言われたので、トイレにあるスマホをとってきて欲しいと伝えました。
係の方には「探したけどない」と言われ、確かに空港内にあるはずなのに・・と思い、札幌のauショップに行こうと電車で40分ほど進んだところ、友人の携帯に電話がかかってきました。
次にトイレを使用した方が見つけてくれたようです。この日は電車の遅延により行きの飛行機を逃したのもあり、散々な日でした。
保安検査場を出ると2度と戻れないため、絶対に忘れ物をしない。トイレは空港から出た後でするべきだと思いました。
また、忘れ物をした際は係の方に忘れた場所を細かく、確実に伝わるように話すべきだと思いました。
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